回遊する住居
奈良・大和郡山の中心部に計画地は位置しています。
前面道路は狭く、周りには古い長屋形式の家が数多く残った歴史ある街並みで、今回の計画地も4軒長屋であった場所であります。
現在は、比較的静かな環境ですが、周辺には空家・空地もあり、今後ミニ開発やマンション等の建設も十分考えられる場所でもあります。
そんな都市の中で、時間や季節の変化、自然を感じながら家族の移り変わりに応じた多様な住まい方が出来る空間を提案しています。
テーマは3つ
① 中庭を中心とした住まい
建物の中心に、プライバシーに守られた中庭を配置し、そこに向かうように各室を並べることで、周辺環境に左右されることなく、
どの部屋からも自然を感じられる空間造りを行っています。
また、平面的な広がりの中に外部の空間を取り入れ、変化を付けることによって空間に奥行き・開放性・回遊性を得ることが出来ます。
② 敷地形状を生かした住まい
比較的まとまった土地形状を生かし、日本の伝統的住空間であります「平屋」を基本にしながら平面を計画しています。
将来は2階も使っての生活が送れるように一部2階とし、ワンルーム空間としています。
道路面に緑地帯、パーゴラを設置し、アプローチを長くとることで、適度に距離をおきながら外部に開き、社会との接点が保てるように
配慮しています。
③ ローコストとしての住まい
予算を抑えるための工夫としては、建坪を最小限にすること。形状を出来るだけ単純な形にすること。を心がけて計画しております。
材料・工法についても、ローコストながら視覚的・触覚的に暖かく落ち着きのある素材をえらんでいます。
以上に配慮に、空間を構成しています。
以上に配慮に、空間を構成しています。
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