京町家の再生
京都市内の中心部に建つ専用住宅である。
京都の市街地では、地域の町並みや京町家などの伝統的な建物を保全、再生するために、
新たな景観政策として条例を制定し形態意匠について事細かく制限されています。
この計画地も旧市街地型に指定されており、この規制を読み解き京都という町並みを残すために私たちにどんな事が出来るか、
京町家に対する考えを示してみたいと考えました。
京町家の特有の配置にならい、空間を構成します。
表通りからまっすぐ伸びるトオリニワに沿って、ミセ・ゲンカン・ダイドコ・オクノマと室が並ぶ形式を
応接・玄関・LDK・寝室と踏襲します。
ファサードに京都の町並みの要素を取り入れます。
京都の町並みを歩いてみてつくづく感じるのは、格子、瓦、矢来、裳階、のれん等でデザインされた空間でした。
それらを今回の建物にも用いることにしました。
特に格子をファサードにパターンや材質を変えて用いる事により、表情や空間の変化を楽しめるように配慮しました。
光と風を有効に取り入れます。
屋外、半屋外と光降り注ぎ、風が通り抜けるトオリニワを中心として、
寝室・LDK・テラス・浴室が光や風を感じていただき京都の季節のうつろいを楽しんでいただきたいと思います。
将来の2世帯住宅化に対応する家づくり
トオリニワより直接3階(屋上)に上がれるように計画し、将来の2世帯化に配慮します。しばらくは屋上として緑化を行ないます。
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